すまいのお悩みQ&A
高齢期のすまい
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Q. バリアフリー改修をしたい。どこの業者に頼めばいいでしょうか?
Q私も主人も元気だったので、バリアフリー改修は必要ないと思っていましたが、ある朝、腰痛で寝床から起きられない状態になりました。その後、リハビリをして歩けるようになりました。しかし、階段などの昇り降りが不自由で、いつ転倒するか心配です。今後、住宅のリフォームにあわせ手すりの設置を考えています。最近、悪質なリフォーム業者に騙された方の話も聞いているので、こんな工事はどこに頼めば良いですか?(60歳代女性)
A.A高齢者の事故調査(国民生活センター)によると、高齢者が事故にあう原因のうち階段等から転落・転倒するなど住宅内によるものが77%に上ることが報告されています。高齢者にとって住宅のリフォームにあわせバリアフリー改修することは、事故防止(転落・転倒)に繋がります。他にも、家の中のバリアを無くし動きやすくすることで、身体機能の維持に役立ちますし、介護が必要になった場合も、介護者の負担が軽減されるというメリットもあります。また、リフォーム業者は、工事の見積り金額だけでなく、対応の丁寧さや完成後のメンテナンスまで含めた総合的な視点で選ぶ必要があります。依頼主の要望を親身になって聞き、事前の調査や話し合い、説明に十分な時間をとってくれるかどうかが大切です。すぐに工事を迫る業者は要注意です。地元業者なら、近所の評判や口コミ情報なども参考になります。複数社のプラン・見積もりを比較することも大切です。
すまいるネットでは、リフォームを考える方のため、選定支援システム(すまいるパートナー)を設け、建築士事務所・建設業者の情報提供や選定のお手伝いをしています。
Q要介護認定を受けていない高齢者ですが、バリアフリー改修の助成制度はありますか?A神戸市では、世帯全員が要支援・要介護の認定を受けていない場合に、手すりの設置や段差解消を行う際の工事費の一部を補助する「神戸市バリアフリー住宅改修補助事業」を行っています。対象となる世帯は、65歳以上の高齢者がいる世帯で、収入要件や工事箇所など一定の基準を満たしていれば補助を受けることができます。
補助金額は、対象工事費(上限18万円)に対して、市民税課税世帯であれば対象工事費の1/3(最大6万円)、市民税非課税世帯であれば、の2/3(最大12万円)が交付されますが、いずれも、工事の契約前に事前の申請手続きが必要となっています。
補助対象箇所は、階段・玄関・廊下・浴室・洗面所・便所への手すりの取付け、段差解消工事となります。階段の場合は、滑り止めの設置も補助対象となります。
補助事業の詳細については、窓口となっている「すまいるネット」までお問合せ下さい。
2018年02月14日現在
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Q. 特別養護老人ホームは、どんな施設(住宅)ですか?
両親が寝たきり状態となり、介護が必要です。「特別養護老人ホーム」は、どんな施設ですか。
A.特別養護老人ホームは、寝たきりや認知症により、介護が必要で自宅での生活が困難である方を受け入れる公的な福祉施設です。医療サービスは行わず、日常的な生活支援や健康管理を行います。費用が比較的安く、十分な介護が受けられる公的ホームとして人気が高いようです。申し込みはケアマネージャーを通じて行いますが、希望者が多く、施設によっては入所待ちで数年、ということもあるようです。入所は先着順ではなく、必要性の高い方からの優先入所となります。
なお、すまいるネットのホームページ内の「神戸・すまいるナビ(高齢者向けすまいを探す)」では、神戸市内にある各施設の概要(所在地、定員、費用など)を掲載していますのでどうぞご覧ください。
2018年02月05日現在
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Q. 高齢者の入居を断らない賃貸住宅
Q1 祖母がエレベーターのない賃貸住宅の4階にひとりで住んでいますが、階段の上り下りのない賃貸住宅への住み替えを希望しています。高齢者の賃貸住宅への入居は断られることがあると聞いたのですが、断られにくい住宅を探す方法はありますか。
Q2 そもそも、高齢者を断らない賃貸住宅はないのですか。A.A 居室内の死亡事故や家賃未払いなどの貸主側の不安から、残念ながら、高齢者の入居を敬遠する貸主もいるのが実状です。もちろん、全ての賃貸住宅で入居を断られるということはありませんので、気になる物件がある場合は、まずは不動産業者に問合せてみましょう。また、貸主側が安心できるサービスを利用することによって、入居できるケースもあります。例えば、おばあさんの住み替えであれば、あなたが定期的に訪問したり、電話をかけて安否確認を行ったり、センサー等で安否確認ができるサービスを利用する等が考えられます。
他にも、家賃未払いの不安を解消するために、家賃債務保証会社を利用する場合があります。不動産業者に問い合わせる際に、貸主が安心できるサービスを利用する意思があると伝えることで入居が断られにくくなることもあるでしょう。
入居の条件は、それぞれの住宅で異なるので、気に入った物件があったら、不動産業者に問い合わせてみることが住宅を探す第一歩です。A 住宅にお困りの方々の入居を断らない物件を登録する国の制度で「住宅セーフティネット制度」があります。この制度では、耐震性能があることや居住面積など、国が定める基準を満たしている住宅が登録されています。この制度で登録した住宅はWEBサイト(http://www.safetynet-jutaku.jp/guest/index.php)でいつでも閲覧でき、入居を断らない世帯や入居の条件、現在の空室状況等も確認することができます。
平成29年10月からできた制度で、登録住宅は随時更新されますので、こまめにチェックしてみましょう。物件探しや、賃貸借契約で不安や疑問がある場合は、すまいるネットまでご相談ください。
2019年08月09日現在
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Q. 介護保険の概要と、担当窓口を教えてください?
離れて暮らす両親が高齢となり、家事などの日常生活に手助けが必要になりました。介護保険のサービスを受けられると聞いたのですが、どのような制度ですか。またサービスを受けるのは、どのような手続きがいりますか?
A.介護保険制度とは、高齢者の介護を社会全体で支える仕組みとして、平成12年4月に始まりました。対象は(1)65歳以上の方(第1号被保険者)と(2)40歳~64歳までの医療保険に加入している方(第2号被保険者)です。これらの方が保険料を納め、将来介護や支援が必要となったとき、保険により介護サービスを受けることができます。
保険による介護サービスには、訪問介護や看護、入浴サービスなどの在宅サービスと、特別養護老人ホームなど施設に入所して介護サービスを受ける施設サービスの2種類があり、利用する方の必要度に応じてサービスの種類や組み合わせ、またサービスを提供する事業者を選ぶことができます。
なお、介護サービスを利用するには、「要支援」または「要介護」の認定を受ける必要があります。本人やご家族の方が、区役所(あんしんすこやか係)または認定事務センターに直接申請することもできますが、「あんしんすこやかセンター」や「えがおの窓口」が代行して申請することもできます。
2018年02月05日現在
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Q. 夫婦で暮らせる高齢者の住まい
夫婦とも高齢になり、先々の生活が不安です。サ高住という高齢者向けの住宅があると聞きますが、どういうところですか。夫婦で利用することができるでしょうか。
A.サ高住とは、サービス付き高齢者向け住宅のことで、高齢者が安心して暮らし続けられるように、バリアフリー構造など、国が定めた一定の要件を満たし、都道府県等の審査を受けた賃貸住宅です。提供されるサービスは事業者により異なり、安否確認や、生活相談の必要最低限のサービスのみを提供するところから、食事や介護、医療サービス等を提供するところまでさまざまです。一般の賃貸住宅同様に立地や仕様に合わせて設定された家賃で入居できますが、居室の広さや契約した外部サービス等で月々にかかる費用の幅が大きいので、ご自分の長期的な資金計画に見合うかどうかの検討を十分に行うことが必要です。
夫婦2人部屋を用意しているサ高住もあります。夫婦どちらか、あるいは2人とも介護が必要になり、自宅での暮らしに不安を感じるようになった場合、夫婦2人で入居すれば、必要なサービスを受けながら夫婦で暮らし続けることが可能です。家事労力の軽減や、規則正しい食事をとれるようになったことで、健康状態が改善され介護度が下がったという例もあります。明日何があるかわからないのが老後です。夫婦の間だけの問題と抱え込まず、サポートを受けられる住まいに住み替える準備を早めに始めることが大切です。
2021年04月06日現在
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Q. 住宅のバリアフリー改修に使える補助金や助成金はありますか?
今住んでいる住宅を、高齢になった両親が生活しやすいように、バリアフリー改修を行う予定です。住宅の改修に使える補助金や助成金はありますか?
A.神戸市では要支援・要介護認定を受けていない高齢者がお住まいの住宅に、手すりの設置や段差解消を行う際の工事費の一部を補助する「神戸市バリアフリー住宅改修補助事業」を行っています。対象は65歳以上の高齢者がいる世帯となります。補助金額は、市民税課税世帯であれば対象工事費(上限18万円)の1/3(最大6万円)、市民税非課税世帯であれば、対象工事費(上限18万円)の2/3(最大12万円)となります。
補助対象工事は、浴室・洗面所・便所・玄関・廊下・階段への手すりの取付け、段差解消工事となります。階段の場合は、滑り止めの設置も補助対象となります。
その他にも、条件があります。また工事着手前に申請が必要です。受付は予算の都合上、予定件数に達し次第終了となりますので、お早めに「すまいるネット」までご相談ください。
また、要支援・要介護を受けている方、又は身体障害者手帳を交付された方がいる世帯に対しても補助を行っています。助成額は、所得や改修箇所ごとに変わりますが100万円が限度額となっています。作業療法士や建築士などの専門チームが自宅を訪問して個別に相談に応じます。
こちらもその他条件があり、工事着手前に申請が必要ですので、詳しくは「神戸在宅医療・介護推進財団にお問合せください。
2018年02月05日現在
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Q. 夫婦で暮らせる高齢者の住まい
自分に合ったサ高住を、どのようにして探せばいいでしょうか。
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Q. 住宅のバリアフリー改修に使える公的融資制度はありますか?
両親と同居していますが、要介護と認定された両親が暮らしやすいように、両親の専用居室や浴室のバリアフリー改修を行う予定です。公的な融資制度があれば、利用したいのですが。
A.神戸市では、60歳以上の高齢者や障害者と同居し、高齢者・障害者のための専用居室・浴室・トイレ等を増改築または改修するための貸付制度があります。工事着工前に「神戸在宅医療・介護推進財団」に申請してください。貸付限度額は、増改築の場合400万円、改修の場合200万円です。貸付利率は、高齢者・障害者の方の年齢やお体の状況により異なります。償還期間は10年以内で、連帯保証人が必要となります。詳しくは神戸在宅医療・介護推進財団にお問合せください。
・一般財団法人神戸市在宅医療・介護推進財団2018年02月09日現在
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Q. 高齢者の賃貸住宅入居支援
20年間ほど賃貸住宅に住んでいますが、エレベーターのない集合住宅の3階のため、階段の上り下りがつらくなってきました。高齢になり1人暮らしは今後の生活も心配で、住み替えを考えています。家庭をもっておらず兄弟も他界した今、賃貸契約時に必要な緊急連絡先になってくれる人が周りにいません。どうしたらよいでしょうか。
A.足腰が弱くなってくると、階段の上り下りはつらいですね。外に出るのがおっくうになると余計に家に閉じこもりがちになりますので、今後の心身の健康にも影響が出そうです。身近に緊急連絡先になってくれる人がおられないとのことですが、緊急連絡先は契約者本人と連絡が取れない時に、安否確認、身元確認のために連絡が取れる先のことです。家主さんからの特別な指定が無ければ、友人など誰でもなることはできますし、連帯保証人のような家賃滞納時の支払い義務等は発生しません。緊急連絡先の役割について周りの方にきちんと説明し、相談してみてください。
それでも周りに緊急連絡先がない場合は、居住支援法人に相談してみてはいかがでしょうか。
「居住支援法人」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、高齢者、低額所得者、被災者、障害者、子育て世帯などの住宅の確保に配慮を要する方への支援をする、都道府県が指定した団体のことです。それぞれの法人によってできる支援とできない支援がありますので、緊急連絡先について対応している法人に相談してみましょう。また、支援内容によって有料、無料が違ったり、相談は無料でも実費がかかる場合もありますし、住み替え後に安否確認や生活・就労支援をしてくれる法人もあります。それぞれの団体によってできる支援が違いますので、ご自分に必要な支援をしてくれる法人に相談してみてください。居住支援法人はどうやって探せばいいですか。
まずはインターネットで「兵庫県 居住支援法人」と検索してみてください。ご自分のお住まいの地域を業務エリアとし、自分が対象の要配慮者に該当している法人かを確認しましょう。それ以外にも各法人のホームページで活動内容を確認したり、直接電話で問い合わせすることもできます。
神戸市では、すまいるネットでご自身がどのような支援が必要なのかご相談いただけると、対応できる居住支援法人のご紹介をすることもできます。2021年10月19日現在
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Q. ケアハウスとはどんな住宅ですか?
60代の女性で、現在一人で暮らしているのですが、もし何かがあると一人では不安です。元気なうちから入れるケアハウスというものがあると聞いたのですが、どのようなサービスがありますか?
A.軽費老人ホームの1形態にケアハウスというものがあります。ケアハウスは自立して生活できるよう配慮された施設で、ほとんどはバリアフリーとなっており個室になっています。所得により入居者負担額も変わります。60歳以上の方(入居時の要件が要支援・要介護の方は概ね65歳以上の方)で独立して生活することに不安を持っている方が、住まいのような個室で食事や入浴の居宅サービスが受けられる、老人福祉法に基づく居住施設です。
特定施設の指定を受けた施設では、介護が必要となっても、施設が提供する介護サービスを利用しながら生活を継続することが可能です。それ以外は、入居したまま在宅福祉サービスを利用していただけます。
2018年02月09日現在
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Q. 高齢期のすまいについて
現在70代で、ひとりで民間の賃貸住宅に住んでいます。身の回りのことは自分で出来ますが、このままひとり暮らしで住み続けるか、将来を考えて高齢者向けの住宅か施設に住み替えた方がよいのかで悩んでいます。
A.まずはご自身で身の回りのことが出来る間は、現在の賃貸住宅に住み続けることが考えられます。ひとり暮らしに不安がある場合は、民間の見守りサービスの利用もご検討ください。たとえば、ガスや電気機器の使用が一定期間ない場合、ご家族などに連絡がいくサービスや、指定した時間にオペレーターからの電話などで安否確認するサービスなどがあります。機器の設置工事や通信環境が必要な場合がありますので事前によく確認をしてください。
また、体操教室やふれあい給食会など地域の集まりに参加して、元気なときから地域とつながりをつくることを考えてみましょう。地域の活動は、最寄りの社会福祉協議会などに問い合わせてみましょう。高齢者向けの住宅はどのような種類がありますか。また住み替えの流れも知りたいです。
自立して生活できる方向けには、公営の高齢者向け賃貸住宅、シルバーハウジング、民間のケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホームといった住宅・施設があり、それぞれに特徴や入居条件があります。また今は元気でも、将来を考えてすまいを探すことが重要です。
住み替えの流れを簡単に紹介しますと、
① すまい選びの予算を考える。②すまいを探す。③資料を請求する。④2~3か所は見学し、比較検討する。⑤申し込みし、契約する。⑤引っ越すために、家財を整理・処分する。といった流れになります。
ご自分の条件に合うかどうか、立地・入居条件・費用・間取り・サービス内容などを慎重に比較検討しましょう。可能であれば、実際に現地に行って確認し、施設であれば、有料ですが食事付の見学会や体験入居することをおすすめします。2022年03月17日現在
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Q. 有料老人ホームとはどんな住宅(施設)ですか?
高齢者向けの施設を調べていますが、有料老人ホームはどのような施設ですか?
A.有料老人ホームとは、主に民間事業者の運営施設が多い高齢者向け住宅です。居住するだけでなく、食事・介護などの各種サービスを提供しています。
看護や介護の専門家を配置し、入浴介護、食事介護、歩行介助、通院介助といった様々な介護サービスが受けられます(これを特定施設入居者生活介護と呼びます)。入居条件は、おおむね60歳以上の高齢者です。自立した生活ができる方から、日常的な介護が必要な方まで入居が可能です。ホームによっては、サービス内容や設備、料金は大きく異なる場合がありますので、事前に確認が必要です。
また介護付有料老人ホームでは、介護が必要な方が要介護認定を受けると、要介護度に応じた介護保険の給付対象となります。
2018年02月09日現在
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