すまいのお悩みQ&A
暮らす
-
Q. ピッキング対策など、自分で出来る簡単な防犯対策は?
最近近所でピッキングによる空き巣被害が出ました。普段からできる防犯対策を教えてください。また、ピッキング以外の空き巣への対策も教えてください。
A.ピッキングは、ドアの鍵穴に特殊な工具を差し込んで錠を開ける手口を言いますが、その他のドアからの侵入方法では、ドリルでドアに穴を開けてサムターンを回す「サムターン回し」や バール等の用具をドアの隙間に入れてこじ開けるなどの手口があります。泥棒は通常侵入に10分以上かかる場合、侵入をあきらめるケースが大半です。補助錠を付けて侵入に時間がかかれば、犯行を諦めさせる効果が高くなりますので、補助錠を付けることをお勧めします。
また窓からの侵入を防ぐために、窓に面格子を付けたり、ガラスに防犯フィルムを貼り付けるなどの対策が効果的です。
2018年02月09日現在
-
Q. マンションの防災対策には、どのようなことがありますか?
近々起こると言われている巨大地震に備えて、日ごろからマンションの管理組合で取組んでおくべき防災対策には、どのようなことがありますか。
A.管理組合が行う防災業務として、国土交通省が定めるマンション管理組合標準指針には、標準的対応として7項目((1)防火管理者の選任、(2)消防計画の作成及び周知、(3)消防用設備等の点検、(4)災害時の避難場所の周知、(5)災害対応マニュアル等の作成・配布、(6)ハザードマップ等防災・災害対策に関する情報の収集と周知、(7)年1回程度の定期的な防災訓練の実施)
望ましい対応として4項目((1)災害時に必要となる道具・備品・非常食類の備蓄、(2)高齢者等が入居する住戸を記した防災用名簿の作成、(3)災害発生時における居住者の安否確認体制の整備、(4)災害発生時における被害状況・復旧見通しに関する情報の収集・提供体制の整備)が挙げられています。
お住まいのマンションの防災対策はどこまで実施されているかチェックしてみましょう。
何から始めてよいか分からないという方は、(公財)マンション管理センターが「震災対策チェックリスト」を発行していますので、参考にするのも良い方法です。
いざ災害が起こったとき、準備してある災害用の備品が使えない、平日の昼間に被災し人手が少ない、管理会社も被災しすぐには対応できないなど、思わぬ事態が発生することも想定しなければなりません。お住まいのマンションの設備の状況を定期的にチェックし、停電になった時に、エレベーターや給水設備、インターホン、オートロックなどがどうなるかも想定しておく必要があります。その上で、自分のマンションに合った災害マニュアルを作成しましょう。
また、準備していたマニュアルや災害用の備品点検も兼ねて、防災訓練を実施するのも効果的です。防災訓練を実施することで、マンションにお住まいの方の当事者意識が高まり、住民同士がコミュニケーションを図るきっかけにもなります。
災害時にはマンションの中だけでなく、近隣の自治会や、行政とも連携が必要になります。日ごろから、地域の防災訓練や行事に参加するなど、顔が見える良好な関係を築いておくことが大切です。
2018年02月13日現在
-
Q. 分譲マンションの管理費滞納について
築30年の分譲マンションに住んでいますが、空き家も目立つようになり、住民同士の付き合いもあまりありません。今年度、理事となり会計を担当することになったのですが、一部の住民が管理費を滞納していることを知りました。どのように対応していけばよいでしょうか。
A.管理費の滞納については、長期化させないことが肝要です。長期化すると滞納金が高額となり、回収が増々難しくなります。滞納を長期化させないためには、あらかじめ滞納に対する対処方法を管理規約や細則等に明記しておき、滞納に気づいたら定めに従って粛々と督促を行いましょう。対処方法を定めて住民が共通の認識を持っておくことで、素早く督促を開始することができ、理事が交代しても継続的な対処がとれます。また、滞納問題を理事会に閉じた問題とせず、住民全体の問題として捉えてもらえるように、プライバシーに配慮した上で滞納と督促の経緯を住民にお知らせし、滞納しづらい環境を作りましょう。マンションの住民はそれぞれ生活環境が異なり、何らかの事情で滞納に至っていると思われます。滞納者の氏名公表、共用部の使用制限等の措置は、感情的な問題に発展する場合がありますので、できるだけ強硬的な手段は避け、まずは、文書、電話、訪問を手段として滞納者との対話により支払いを求めましょう。滞納の回収方法としては法的な手段も考えられますが、その費用は管理組合の会計から支出され、滞納金も必ず回収できるとも限りません。法的な手段によってマンション内の人間関係を悪くすることもありますので、十分に対話を尽くしてからの手段としましょう。ただし、滞納金の請求権は5年で時効となるため、滞納者が対話に応じない、連絡がとれない、退去して行方不明などの場合は、放置せずに法的な手段を検討しましょう。
2021年05月11日現在
-
Q. 自分でできることから始める地震への備え
家の地震対策をしなくてはいけないなと気になっているのですが、大掛かりな耐震工事などにはなかなか手が付けられません。せめて、自分でできることがあればやってみたいのですが、何から始めればよいか知りたいです。
A.まずは家の中で長い時間を過ごす部屋を、ぐるりと観察してみましょう。背の高い家具の上に、重いものや割れ物などを積み上げていませんか?落下してきたときに危険を感じるものは、なるべく低い位置に収納しましょう。次に、出入り口付近をチェックしてください。もし家具等が転倒した場合に、ドアが開かなくなるような配置になっていませんか?その場合は、家具等の位置や向きを変えましょう。
まずは家の中で長い時間を過ごす部屋を、ぐるりと観察してみましょう。背の高い家具の上に、重いものや割れ物などを積み上げていませんか?落下してきたときに危険を感じるものは、なるべく低い位置に収納しましょう。次に、出入り口付近をチェックしてください。もし家具等が転倒した場合に、ドアが開かなくなるような配置になっていませんか?その場合は、家具等の位置や向きを変えましょう。
次に、ホームセンターなどで手に入れられるものを使って家具の固定をしてはいかがでしょうか。阪神・淡路大震災で亡くなった方のうち、死因の7割以上が窒息・圧死であったとのデータがあります。釘やねじを使って天井や壁に家具を固定することが基本ですが、粘着剤で固定するもの等もあります。さらに、床側にも滑り止めの転倒防止マットなどを併用すれば、より効果が高くなります。設置場所や家具にあったものを選びましょう。また、設置位置や方法などが間違っていると、せっかく取り付けても効果が発揮されないので、説明書をよく確認して慎重に取り付けてください。テレビや冷蔵庫などの大きな電化製品には固定ベルト等を使って、対策をしましょう。その他、窓や家具のガラス部に飛散防止フィルムを張る、家具の扉開放防止器具を取り付けることも対策になります。2024年11月11日現在
-
Q. 隣家の瓦が飛んできて、ガラスが割れた。損害賠償請求できる?
先日の台風の際に、隣家の屋根瓦が私の家に飛んできて、窓ガラスを割る被害が出ました。以前から隣家は台風で瓦が飛ばされており、危険だと思っていましたが、隣家に対して損害賠償を請求することはできませんか?
-
Q. 家を長期間留守にする際に気をつけることは?
もうすぐシルバーウィーク。家族揃っての旅行を楽しみにしています。
しかし、家を長く空けるとなると空き巣が入らないか心配です。長期間留守にする際に気をつけることを教えてください。A.まず、空き巣に狙われないようにするには、在宅を装うことです。簡単に出来る防犯対策の一例をご紹介します。 1.新聞・郵便物はとめておきましょう。郵便ポストをたまった状態にしておくと、留守であることがわかってしまいます。また、個人情報を盗み見られてしまう可能性もあります。2.屋外・室内の照明を自動点灯するよう設定し、在宅しているように演出するという方法もあります。夜になっても照明がつかず、ひと気がないと「留守ですよ。誰もいませんよ。」と言っているようなものです。3.洗濯物はすべて取り込みましょう。干す場合は、外から見えないところに干してください。夜間に洗濯物がベランダなどに干しっぱなしになっていると留守だと思われ、空き巣に狙われやすくなります。4.旅行計画や不在であることが分かる情報をSNS等で公開しないようにしましょう。そうした情報を基に空き巣に入られる可能性があります。公開する場合は、閲覧できる人を設定してください。5.あたりまえのことですが、戸締り・鍵掛けを確認しましょう。玄関、ベランダ、窓はもちろんトイレ、浴室などもしっかりと施錠するようにしてください。
また、万一空き巣に入られた場合に備え、預金通帳と印鑑は別々の場所に保管しておきましょう。パソコンにはパスワードを設定してください。パソコンに個人情報が入っている場合には要注意です。
その他にも、留守中に火事にあったというケースもあります。ゴミ箱・ゴミ袋、段ボール箱など放火の対象となるものは室内に入れておきましょう。また、タバコの吸殻の処理をきちんとすることはもちろんですが、ガスの元栓の閉め忘れや各機器の電源の切り忘れ、コンセントの抜き忘れがないか確認してください。
最後に、空き巣が最も嫌うのは「地域の目」です。日頃からご近所で情報交換をして、監視の目を光らせることが最大の防犯対策です。長期間家を空ける際には、信頼できる近所の人に伝えておくなど、何かあったときに対応できるようにしておきましょう。
楽しい旅行から戻ったら、空き巣被害に遭っていたといったことがないよう、この機会に防犯対策を見直してお休みを迎えてください。
2018年02月13日現在
-
Q. 高齢者の住まいのバリアフリー化
夫婦とも高齢になりましたが元気だったので、バリアフリー化は必要ないと思っていました。しかし先日、お風呂場の床で足を滑らせて転倒し、起きられない状態になりました。その後、リハビリをして歩けるようになりましたが、階段などの上り下りも不自由で、また転倒するのではと心配です。今後、転倒防止のためバリアフリー改修を考えていますが、どのような工事をすれば良いでしょうか?
最近、悪質なリフォーム業者にだまされた方の話も聞いていて不安です。どんなことに気をつければよいでしょうか?A.消費者庁の調査によると、高齢者の事故のうち「転倒・転落」によるものは死亡者数・救急搬送者数ともに多く、毎年継続的に発生しています。転ぶ事故又は転倒・転落事故は、高齢者の日常生活事故のうち約8割を占めており、なかでも住宅等居住場所での事故が最多となっております。高齢者にとって住宅のバリアフリー改修工事をすることは、転倒・転落の事故防止につながります。他にも、家の中の段差を無くし動きやすくすることで、身体機能の維持に役立ちますし、介護が必要になった場合も、介護者の負担が軽減されるというメリットもあります。
工事の内容については、家の中の段差解消のために敷居の撤去やスロープ・踏み台の設置、階段や廊下に手すりをつけるなど転倒の危険がある箇所を減らすようにすることが大切です。そのほかにも、暗い場所に明るい照明をつける、床や階段に物を置かないようにするといった対策も有効です。
工事業者を選ぶ時には、工事の見積もり金額だけでなく、対応の丁寧さや完成後のメンテナンスまで含めた総合的な視点で判断する必要があります。依頼主の要望を親身に聞き、事前の現場調査や説明に十分な時間をとっているかどうかが大切です。すぐに工事の契約を迫る業者は要注意です。契約を交わす前に、工事代金や施工内容など、ご自身が納得できる内容かどうか、十分に確認してください。地元の業者なら、近所の評判やインターネットの口コミ情報なども参考になります。1社だけではなく、複数社のプラン・見積もりを比較して、納得できる業者選びをすることも大切です。
2021年06月22日現在
-
Q. 車いすで過ごすためのすまいの工夫
車いすで生活するにあたり、家の中で工夫できることはありますか。
A.壁付けのドアホンは、急な来客時に対応できないことが多いため、子機を使って対応することをお勧めします。また、寝室や部屋の照明をリモコンタイプにし手元や枕元に配置するとすぐにオンオフができて便利です。さらに、リモコンを床に落とさないように箱に入れたり、ストラップを付けたり工夫しましょう。玄関キーもリモコンタイプがあります。設置は、現在使用している鍵の上から簡単に後付けすることができますので検討してみるといいでしょう。車いす生活では、手の届く範囲がこれまでよりも低い位置になります。毎日よく使う物は手の届く位置に置きましょう。部屋を移動する際に、家電のコードなどを踏まないように壁に沿わせておきます。和室がある場合は、畳の損傷が激しくなりますので、クッションフロアを敷くなどの対策をお勧めします。
2024年11月11日現在
-
Q. 放火による火災を防ぐために、予防策はありますか?
近所で放火事件が起き、非常に不安です。放火に対して、何か予防できることはありませんか
A.個人での予防も重要ですが、地域ぐるみで以下のことに取り組むようお勧めいたします。
1.地元消防団等を核とした防犯パトロールを定期的に行う。
2.家の周囲に燃えやすいもの(収集日時以外の可燃ゴミなど)を置かないようにする。
3.放火は、夜間や人気のない場所でよく発生するので、街灯や門灯をつける。
4.空き家、物置・車庫などは、外部からの侵入が容易で人目につきにくく、放火の対象として狙われやすいので、必ず鍵をかける。
5.郵便箱に放火されることもあるので、郵便受けに郵便物を溜めない。
6.車やバイクなどのボディーシートは、燃えにくい材料(防炎製品)を使用し、自転車の荷かごや荷台に可燃物を残さない。
2018年02月09日現在
-
Q. 省エネにつながる、夏の暑さ対策は?
例年夏の暑さがひどく、エアコンを一日中つけっぱなしにしていることが多いので電気代が気になります。省エネにつながる、夏の暑さ対策に有効な方法を教えて下さい。
A.夏の暑さ対策として、最近では高気密・高断熱の住宅が多く見られますが、上手に対策を行なわなければ家の中に熱がこもってしまい、快適な住環境とは言えなくなってしまいます。一般的な木造住宅の場合、「窓」などの開口部からの日差しによる熱の侵入が、実に70%程度とも言われています。そして屋根が熱せられることによる熱の進入は10%程度。もちろん、あたたかい空気は上に向かう性質があるので、建物の上に向かうほど熱はこもりがちになります。また、夏だけでなく冬も同じように、外気の影響を一番受けやすいのは「窓」ということになります。ですから、窓から熱が家の中に入り込むのを防ぐことがとても大切なのです。
窓などの開口部から外気の熱が入り込むのを防ぐ方法として、様々な方法がありますが、ここでは「スダレ」「緑のカーテン」についてお話します。
日射が直接あたる場所では、「スダレ」「緑のカーテン」は効果的です。
「スダレ」は窓に直接取り付けるのではなく、窓や壁面から離して設置しましょう。スダレ自身が日射により暖まり、その熱を建物や窓に伝えない工夫です。建物から離れたところで日射を遮ることで、建物とスダレの間を空気が通り抜け、スダレの熱が伝わりにくくなり日陰効果が増します。更にスダレに少し散水することで、スダレの内側は気化熱で温度が下がります。
「緑のカーテン」は、ゴーヤなどのツル性植物を、窓の外や壁面に張ったネットなどに這わせてカーテンのように覆ったものを言い、植物の蒸散(植物の中の水が気体の水蒸気となって出ていく現象)という働きのおかげで、散水したスダレと同じ効果があります。
この他に「窓ガラス断熱シート」や「複層ガラス」などと併せて使うことでより高い効果が見込まれます。
省エネ対策として、夏の日中は、家庭の電力使用の半分以上をエアコンが占めます。「室温は28℃」を目安に、それを上回らないよう、エアコンや扇風機などを上手に使いましょう。
ポイントとして、1.フィルターをこまめに掃除する2.室外機のまわりに物をおかない3.室外機への日射を遮るなどがあります。「スダレ」や「緑のカーテン」で室外機を覆えば、省エネにつながる効果的な暑さ対策ができます。
熱中症には十分に気をつけて、上手に暑さ対策を行ってください。
2018年02月14日現在
-
Q. 空き家を売却する前に確認することは?
父が亡くなり、実家が空き家になり、売却したいと考えています。この家の敷地は公道に接する間口が狭く『未接道物件』と聞いた事があります。自治会長に挨拶に行ったところ、隣人が「家庭菜園をしたいので更地であれば引き取りたい」と言っていたとのことです。周辺も空き家が目立ちます。どうすればよいでしょうか。
A.まずは、所有地の前面道路を確認しましょう。未接道の空き家の場合、家を解体して更地にしてしまうと、新たな家を建築出来なくなる場合もあり注意が必要です。都市計画区域内で建物を建てる時には、敷地が建築基準法上の道路に原則として2メートル以上接していなければなりません。これは火災時の避難路や採光・通風を確保する目的があります。見た目は舗装された道路でも、建築基準法上の道路に該当しない場合があります。
前面道路を調べるには、その敷地を所轄する役所の道路担当課に問い合わせ下さい。神戸市内の場合、市のホームページまたは、神戸市建築指導部建築安全課に設置されている端末で確認出来ます。また、隣接地も未接道でかつ売却を希望する場合、敷地を合わせることで接道条件を満たし、土地の価値が上がる事もあります。そのような場合、隣接地の所有者と同時に売却することを提案してもよいでしょう。
2021年07月13日現在
-
Q. 大きな自然災害に備えて
テレビで近い将来南海トラフ地震の起こる可能性が高いと報道されています。どのような事に備えれば良いか教えて下さい。
A.気象庁の発表によると、2023年には日本全国で震度5弱以上の地震が9回発生しましたが、2024年は現在までに20回以上の震度5弱以上の地震が報告されています。また、南海トラフ地震は今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの地震が70~80%の確率で発生し、広い範囲で激しい揺れと津波による被害が起こる可能性があると予測されています。不安はたくさんありますが、普段から自身の身を守ることを意識しておくことが大切です。まずは自然災害が起きても慌てないよう、住んでいる地域の危険性や避難場所をハザードマップで確認しておきましょう。災害ごとに避難場所が指定されているため、その場所までのルートや避難にかかる時間を把握しておくと安心です。あわせて家族内で連絡方法の確認や非常用持ち出し袋の用意、食料品の備蓄も重要です。備蓄している食料品は賞味期限まで置いておくのではなく、定期的に消費し食べた分を買い足すローリングストック法を活用することで、備蓄が日常生活に取り入れやすくなります。
2024年11月15日現在