すまいのお悩みQ&A
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Q. リフォーム工事契約のトラブル
自宅の外壁リフォーム工事の契約をしました。費用は口頭で約束しただけで、契約書面は交わしていません。着工して半年たちますが、まだ完成しておらず、工事がいつ終わるのか予想がつきません。工事代金100万円のうち、着工時に30万円を支払っています。このたび業者から、追加費用として20万円を求められました。このまま追加費用を支払うべきなのでしょうか。
A.契約は書面を交わさずに、たとえ口約束であっても、当事者間の合意によって成立します。しかし、契約内容をはっきりさせないまま仕事を進めてしまうと、双方の考え方に食い違いが生じ、思わぬトラブルに発展することがあります。このようなことがないよう、契約の内容をしっかり書面に残しておく必要があります。今からでも業者に契約書や見積書を提出してもらいましょう。
工事の遅れについては、本来は契約前に引き渡しのスケジュールを話し合い、双方の合意の下で工期が決定されるべきでしたが、今後の工事の見通しの説明を業者に求め、進捗状況を記載した工程表を提出してもらいましょう。追加費用の請求についても、追加費用の内訳明細をもらい、項目を確認し、不明な点は質問し話し合いをしましょう。お互いが納得できる状況を見つけ、記録に残していくといいでしょう。
もし業者との話し合いが上手くいかない場合はどうしたらよいでしょうか。
現在契約中の業者が工事を完成させることができるのか、見極めることが必要です。どうしても工事の完成が難しいのであれば、工事が遅れていることを理由に契約解除し、代金を精算の上、他の業者へ依頼するのも一法です。現在契約中の業者で工事を続行するのであれば、契約の内容と現場の施工状況を確認し、完成といえる条件を双方で明確にするために書面に残しておくことをお勧めします。2024年11月01日現在